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 あらすじ
 

 まぶしい陽射しが照りつける 夏。
 
 かつて宣教師がやってきた、歴史ある海辺の街。
 
 ミッションスクールの 清純可憐な乙女たち。
 
 
 青春時代に誰もが思いをはせる、

 いろんな「はじめて」のできごと。
 
 海辺の街・「海部ヶ瀬」ミッション系の学園を舞台に
 
 忘れられない夏がはじまる。

 

 引用(OHP)





共通シナリオ


物語中の文で私が気になった点が多すぎるため省いて批評をしていきたいと思います

気になった点の大部分は、個別シナリオに入る前の共通シナリオの主人公の行動描写、

ヒロインから主人公への心象描写です。

主人公が水に恐怖を感じている事・その特徴が長々と最初から書き出され私には強く印象に残りました

しかし共通ルート後半になると出会って間もない登場人物、桜子が海に落ちるという流れイベントが起こり、

この際。主人公は文脈中では本来どうにもできないはずなのですが、

ここぞ、と言う時に使われる設定覆しが序盤からいきなり使われます

シナリオ上の『例外』への展開が個別シナリオからではなく共通ルートから、早急なような。

最初から長々と「主人公の水に対する苦手描写」をしたのは個別ルートへの惹きつけではないのでしょうか。

と、疑問が残りました。その後、海で助けられた桜子は半日もせず主人公の事を兄様と言い出します。


誰かに命を助けてもらうと言う状況がわかりませんのでどうにも判断には困ります。

作中の登場人物であるおばあさんが
『主人公の言う『常識』は主人公が思っている意味より「狭義」でしか通用しないものだ』


『あなたは「よそ」の国からきたので納得できないだろう』
と言う台詞があります。なんでこんな台詞をいれるのかが理解できません

途中から はるさめ と言う名前のキャラが出てきます。何を狙っているのでしょう

登場人物の平均年齢低下のためでしょうか?

共通シナリオの展開に少し難癖をつけました。

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綾瀬真魚シナリオ


共通シナリオと変わって心情描写への力の入れなさ具合が目立つシナリオに感じました。

設定とは全く関係無い出来事が二人を結びつけるきっかけになっていて、

人魚の呪いなる表現も出てきますが、

二人の結ばれ方がロマンチックでないために「そこからこう来るの?」となってしまいました。

締めも言ってしまうと少し強引に感じました。人魚伝説と怪現象が何の脈絡もなくこじつけ描写され何故か物語はハッピーEND。

もう少し恋慕に浸らせてもらいたかったです、と言うか、かのキャラクター紹介では正統派純情物語だった気がしましたが、

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御薗木桜子シナリオ


場に流されやすく論点のズレた解釈を強要してくるシナリオに思えました

設定上この街に戻ってきた主人公に知り合いが少ないのはわかります、しかし

作中の登場人物の一人である金髪の女先生の妙な意見を聞いて他の人物に 相談・考え もせずいいなりで即断してしまう主人公、はどうなんでしょう。

考えている間 の描写・表現 が足りてないように感じました

主人公は何も考えないまま重要な決断を次々下している、スーパーマンに感じてしまいます

ヒロインである桜子も桜子で前述通り理解し難いキャラクターなのは言うまでもなく

物語後半の展開で主人公は、今の煮え切らない関係をはっきりするように桜子に迫る展開があります。

桜子は体を張って主人公との関係をはっきり意思表示、これでめでたくハッピーENDといきそう…ですのに、

ところがすんなりそうはならず、なぜすんなり終わらせないのでしょう

桜子は主人公の事を『兄様』と呼び続けると言う矛盾した行動をとり、

桜子は主人公が何処まで兄妹と言う関係から脱却できていないと言う事を主人公にアピールするチャレンジャーになりかけてるような

そして、ラスト直前は人魚の呪いに関する詳細な解説描写で伏線を回収して終わり・・・と思いたかったです、

何故か主人公が海で溺れる描写他、不可思議な伏線を追記、

後半張られた急な伏線は回収されず〜だろうで終了

他の物語で補完してあるのを期待したいです。


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ソフィア・由花莉・三島シナリオ


今までの中では良シナリオだと思いました。

共通部分ではかなりの自意識過剰ぶりを振りまいてるように感じた金髪先生。しかし個別ルートでは目立ちたがらなくて良い感じ。

シナリオも殆ど卒が無くまとまっていて、ゆっくりと読み進める事ができたと思うのですが
終盤の社でのシーンで今までのイメージをぶち壊されました。

ラストは無難、社での場面さえ目を瞑れば楽しめると思います。しかし、何故あそこまで行って結ばれないといけないか理解できません。

先生と主人公が神を冒涜して至る意味はあったのでしょうか。

(関西弁の先生で詳しく描写されて恋になるなら面白いです)

萌えシュチュエーションでしょうか?

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風見涼夏シナリオ


とんでも設定をぶつけてくるシナリオだと思いました。

ギャップを楽しみながら読めるのかと言うとそうではなく、シナリオはズレ方向が読めなぃ展開、簡単に言うと斜め上に向かって進んでいきました

他の多くの物語のように 展開していけないのか・展開する気がないのかな 

彼女は他のキャラクターの合間合間で登場してはいたのですけど、メインシナリオでも扱いがヒロインに思えなかったです。

フィナーレも桜子の付き人みたいな感じで設定に触れていて地味さが強調されていました。

個別シナリオ前半の勢いのある書き出しがこうなったのは予想外でした。

整合性を求めた結果こういうシナリオになったのでしょうか、

この個別シナリオではもっと印象に強く残るイベントが欲しかったです。


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はるさめシナリオ


風見シナリオより変わっているシナリオに見えましたがかなりの異質が普通に感じられるように作為されている物語でした。

IQ表記など理解しやすい表現から少しづつ状況が見えてきます。

はるさめ という登場人物は人を疑うという事を知らない少女のようで、そんな人物だからこそできる物語がこのシナリオでは楽しめました。

余り深く考えずに感覚で楽しむ事で、このシナリオを認められると思います。

プレイヤーがENDへの分岐を選ぶ選択肢がこのシナリオだけにありました。


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あまなつ総評


シナリオ全てにおいて底付けがなされている・きっちりしている、とは感じられませんでした

平凡を無理やり非凡に変えた、強引だと私的に感じる所が多かったです

シナリオ展開で挑戦し正統派で勝負、ラストで冒険をする事は好印象です、冒険をしすぎてしてしまったような気もしますが、

音楽は同じ曲がこれでもかと言うぐらい頻繁に流れてしまいます、29曲もあるのに何故でしょう。

CGは綺麗で一見の価値が有ると思います。

システムは苦も無く付加もなくでしょうか。

読んでいて疲れる作品でした

二ノ宮空さんについては作中狙いすぎで面白くなかったのであえてダメだしでは触れません。

しかし。ミッション系のジャンルと内容を合わすとぴったりくるのが不思議です。

次回作に期待したいです。



                               ▲ページトップへ

更新情報


2007/10/4
 『あまなつの総評』を追加。

 『はるさめシナリオ』の批評を追加。

 『風見涼夏シナリオ』の批評を追加。

 『ソフィア・由花莉・三島シナリオ』の批評を追加。

 『御薗木桜子シナリオ』の批評を追加。

 『綾瀬真魚シナリオ』の批評を追加。

 『共通シナリオ』の批評を追加。

2007/10/3
 『あまなつ』のプレイを開始。

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仕様

ジャンル:真夏のミッションスクール・純愛アドベンチャー

メーカー:ChuableSoft

発売日:2006/6/23

対応OS:Win98/2000/XP

必要環境
CPU:Pentium3 500MHz以上
メモリ:128MB以上
HDD:1.5GB以上

攻略可能ヒロイン数:5

平均プレイ時間:10時間

販売価格:8800円

発売中

評価点数

総合判定:70/100 

シナリオ:55/100 
音楽  :65/100 
テキスト:75/100 
CG   :85/100 
システム:70/100 


原画 ぎん太

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