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              きると
あらすじ


そこは、現実にひとかけらの魔法が混じり込んだ不思議な島。

美しい蒼い海に浮かんだその小さな小さな島で行われるコンテストに参加するために、

主人公・タクミはやって来ます。


そのコンテストの内容は『この島にいる女の子から一人を選び出し、彼女に最も似合う服を作る』と云うもの。


優勝するためには、モデルに選んだ女の子の魅力を最大限に引き出さなければなりません。


一見つっけんどんで、でも本当は繊細な心を持った不器用な少女。

過去の時間に掴まったままの艶やかな女主人。

匠を一途に慕う可愛い妹のような女の子。

優等生の仮面の下に時折寂しげな微笑を浮かべる少女。

海と太陽に囲まれて育った瑞々しい果実のような女の子。

──────そして、何も語らない、何も望まない幻のような少女。


貴方はタクミとなって彼女達と色々な形の恋をし、そして様々なエンディングを迎えます。


『ほんとうの彼女達を見つけ出すこと』。それは貴方にしか出来ない大切なこと。


少しでも多くの魔法のかけらを集めて、貴方の一番大切な人に笑顔を与えてあげて下さい。



引用(OHP)



キリエ シナリオ


伝えたい内容がはっきりしないシナリオでした


一昔前のセオリーであった物語のとっかかりに使われる個性付けとしての突飛な異常行動・描写がチラホラ見受けられます

主人公とキリエとの出会いは主人公がいきなりキリエの胸を掴むという所から始まります。

最悪の出会いからのスタートという堅実な物語の走り出しのはずなのですが、

私には、この後の展開で勢いがあったとは感じられませんでした。


キリエの部屋に進入し物を物色したり・他ヒロインの裸を覗き見たりと迷惑行為を繰り返す主人公、

こんな彼に対し、出合った時の態度とは一変、これらをひたすら好意的に解釈しようとするキリエ。

恋人までの経過・締めが強引で、キリエが何故主人公に一生懸命になって気を遣い慕おうとするのか最期までわかりませんでした

テキストでの描写は少なく物語を掴みきれませんでした。


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エナ シナリオ


内容の薄いシナリオでした


エナは主人公のアパートの管理人さんで、未亡人、必然的に出会い会話するうちに―――と言うシナリオです。

シナリオの主軸は、過去の男を未だに引きずっているエナを自身に振り向かせると言う古典的な物です。

元デザイナー云々、海水浴云々の出来事がありますが、テキスト・描写共に軽く印象に残りませんでした。

感情描写として『声が暗くなったような―――(省略)』という曖昧な表現が多用されている上に、

イベントも当たり障りのない無難なイベントばかり、テキストが少ない事も相まって起伏が感じられません

他キャラクターを間接的に織り交ぜ展開構成したり印象に残る丁寧な描写が欲しかったです。

あと、※ファビの名前貸し云々のイベントは何故挿入されたのでしょうか、

イベント中の状況描写が殆どないのは言うまでもない上に作中のキャラクター達の反応も薄い、

※ファビの設定を無理やりこじつけるために入れたように感じてしまいました。


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ミズキ シナリオ


強引なシナリオでした


ミズキにモデルを頼むまでの展開は無難にまとまっていると思います

ですが、ミズキがモデルを引き受けてからのシナリオの主人公の行動・性格の豹変描写には首を傾げました。

モデルをミズキに依頼し、採寸を終え、直後に主人公は何故かミズキを自身が好きになったと思いだします、

モデルが決まったのでドレスの製作に取り掛かるためにデザインを考え出した主人公たちは、

居候で何者かわからない※ファビの伝説のデザイン話を聞き鵜呑みにします。

主人公は半信半疑ですが、ミズキにねだられるままコンテストを不意にするかもしれないリスクを負ってギルドへ

描写が殆ど無いために切羽詰った感が伝わってきませんし鶴の一声(起死回生)にありがたみや驚きがないです

ミズキの父親が背負っている後付借金話については、

主人公が状況を飲み込めず空回りしているように感じました・・

話が進んでいくとまたもや「ギルドの偉い人が出てきて―――(割愛)」解決するのですが、

描写が殆ど無いために切羽詰った感が伝わってきませんし強引に感じました。

キャラクター達の 台詞行動締め が事あるごとにご都合展開の押し付けで終わり。

ミズキの気持ちさえ確かめずに後先考えず只突っ走る主人公は何も考えていない鉄砲玉ですし、

ミズキは喫茶店での様子やギルドへの忍び込みから「何も考えていない子」に見えてしまいます。

後半展開でミズキが他モデルに悪口を言われ落ち込むシーンがありますが、

描写不足のため、落ち込みから立ち直りがあっという間でミズキが情緒不安定に見えてしまいました

話の主軸としては悪くはないのですが、描写が圧倒的に足りていないので損をしている気がします。


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カナミ シナリオ


内容の薄い物語でした


カナミが主人公に好意を寄せ一方的にアタックをかける設定なのですが、

カナミが主人公の何処にひかれ好意を寄せるのかがわかりませんでした。

主人公はカナミに対して妹と言う捉え方のスタンスを変えない姿勢を貫きます。

主人公にはその気が無いのに何故カナミと付き合うのでしょう、

主人公からカナミへの好意的な描写が少ないのに対し、

カナミから主人公への苛立ち描写がかなり多いため、カナミの苛立ち描写ばかりが尚更目立ちます

ペア後のドレス製作でも主人公はカナミよりドレスが優先。

ペア破談を主人公へ理由としてつきつけ無理やり乗り切ったような、

主人公はカナミの事が心から好きなのでしょうか、ストーリー展開に疑問を感じます

シナリオ後半で張られたギルドマスターへの伏線は気になりました。

結局は描写不足で何がしたいのかわからない物語でした。


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アイリ シナリオ


内容が破綻しています


※アルの登場から、※アル失踪への描写。ドレス作りから、ギルドやコンテストの話。

※アイリはこれらにどれだけの愛情を注ぎ、どれだけの影響を受けたのでしょうか、

彼女に関する情報が殆どなく物語が進行するので作中の状況が伝わってきません。

主人公も※アイリの事を深く考えずフィーリングで動いているだけに取れてしまいます。

後半の『アイリの変わりに―――』で進む展開には開いた口が塞がりませんでした。

アイリは※アルとはどのくらいの付き合い、どのくらいの繋がりがあったのでしょうか、

※アルは主人公の妨害を一度だけしました、がそれだけでアイリを主人公に譲ってしまいました。

※アルと主人公の間で、何かしら作中外のイベントがあったのでしょうか(まぁただのガチョウと言えばそうなんですが)

後半のギルド展開ではアイリは束縛を昔から嫌がっていたのに、主人公は喜んで束縛されます。

アイリは後半の主人公の思考や行動に疑問を抱かないのでしょうか

話の噛み合わせが合っていないような

描写が少ないのですが、何故二人がこうまで好きになったのでしょうか、

全体的に描写が足りず展開にも違和感を感じました。


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シア シナリオ


読了後の余韻の少ない物語でした。


主人公とシアとの関係に脈絡がなく、設定を箇条書きにしただけのように感じました。

展開としてはわかりやすく、面白いのですが、感情描写が少なく登場人物の考えが見えません。

イベント間の登場人物の掛け合いにはこじつけたような強引さが常についてまわります。

物語の中心となるのは、魔女と人魚の物語なのですが、

主人公とヒロインの出会いから、後半まで進展描写が殆どないために状況の変化が掴めません。

何故主人公がシアに好意を寄せ、シアも主人公に好意を寄せるのかが最後まで伝わってきませんでした。

展開としても、

『鐘に―――』云々で、今まで登場すらしていない人物が物語を繋げるのには首を傾げました

何故「あの人」じゃなかったらいけなかったのでしょう、突発的で必然性が感じられません。


かなり少ないテキストですが、そんななけなしのテキストにも気になる点が、

『絶対にここだと―――』と言う主人公からシアへの台詞はその前の展開との間で矛盾が生じている気がするのですが。


設定としてはまずくないと思うのですが描写足らずとテキストミス(辻褄あわせ)が気になりました。


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きると総評


物語は描写不足ばかりが目に付きました。

強引な展開が多く、脈絡なく飛び石(途切れ途切れ)のように進む展開ついていけません

主人公の描写が少なく、動が感じられません、場所移動の選択作業は単なるクリック作業としか思えません

シナリオ毎の大きな変化や展開もなく、後半はマンネリ化してしまいました。


テキストは、描写不足が目立ちました。キャラクター毎への魅力的な個性は感じられませんでした。

明るい物語以前に、テキスト間でのくい違いが所々にあり設定すら揺るがしているような…

音楽は印象に残る音楽もなく、単調に感じてしまいました。


CGは綺麗なCGが多かったのですが、イベントに強引さがあり、若干絵の綺麗さと噛みあっていない気がしました。

システムが作りこまれているのは伝わってくるのですが、面白さが作りこみに比例していない気がしました。


                                ▲ページトップへ

更新情報

2008/3/31
 『総合点数・総評』の追加。

2008/3/31
 『シア シナリオ』の批評を追加。

2008/3/27
 『アイリ シナリオ』の批評を追加。

2008/3/24
 『カナミ シナリオ』の批評を追加。

2008/3/14
 『ミズキ シナリオ』の批評を追加。

2008/3/11
 『エナ シナリオ』の批評を追加。

2008/3/10
 『キリエ シナリオ』の批評を追加。

2008/2/28
 『きると』のプレイを開始。

仕様

ジャンル:AVG

メーカー:ORBIT

発売日:2005/12/16

対応OS:win98/98SE/2000/Me/XP

必要環境
CPU:Pentium 400MHz以上
メモリ:128MB以上
HDD:200MB以上
VRAM:4MB以上

攻略可能ヒロイン数:6

平均プレイ時間:30時間

販売価格:9240円

発売中

評価点数

総合判定:60/100 

シナリオ:50/100
音楽  :60/100
テキスト:25/100
CG   :80/100
システム:85/100


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