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ボリュームセブン

 あらすじ
――時は現代。

世界各地では『生物の往来を拒むドーム状の見えない障壁が出現する』

という、スフィア化現象が起きていた。

そんな中、日本でも初のスフィア化が首都圏にある街『奈々浜』で発生。


『ドーム内の地形や建物が、100年近くも過去に巻き戻っている』


一瞬にして消えた現代の風景、入れ替わるように蘇った過去の街並み。

内なる世界(インードーム)に残った人々は隔離された環境に戸惑いつつも、

外なる世界(アウターヘヴン)からの支援を頼りに、その古き時代で生きる道を選ぶ。

――そして、2年後。奈々浜に男女学生ペアが足を踏み入れたことで運命が動き始める。


内世界を報道するテレビリポーターの
紀野梗香と、専門調査機構から派遣された常盤十丸


ふたりは互いに協力し合うことを約束し、奈々浜の地に起きた怪現象の原因究明に乗り出すのだった!

引用(OHP)



外世界編

文章量が少なくあっという間に終わりました。


登場キャラ、用語も少なく、内世界調査局(ユピテル)、情報通信局(TLS)、治安管理局(ウェヌス)等、

世界設定が箇条書きで簡単に説明され外世界編はあっと言う間に終了。

登場人物についての描写は余りに少なく説明が致命的に不足している気がします。

組織と個人との繋がりが強調される一方、組織関連のイベントが殆ど無いため組織がどのような扱いなのかが掴めません。

専門用語から独自世界が強調されますがキャラ達の思考は一般的な物、地味なテキストを面白いとは感じませんでした。

組織内での過去描写、いきさつ等を入れた方が世界観が掴みやすく、より感情移入ができるようになると思います。

登場人物が余りに少ないためか会話テキストが単調に感じます。

テキストの内容が薄く量の割に物語が殆ど進行しないためもったいつけられているような気が・・・

組織からの通達等を増やし独自イベントでこの世界へ引っ張ればもっと面白くなる気がするのですが、


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内世界編(梗香・十丸)

急な物語でした。


紀野梗香の属する※TLSが主軸として物語が進むのですが、そればかりでバランスが悪いように感じました。

常盤十丸の属する※ユピテルについては殆ど触れられませんし彼の能力も説明を長々としたのに生かされません。

心情描写はほぼなく新キャラクターの思考は理解しがたいです。

キャラクターの増加で会話テキストにはバリエーションが増えたと思うのですが、キャラの掘り下げ描写が相変わらず無く、

キャラクター同士が急激に親しくなる急展開にはついていけません。

進行として内世界と外世界を行き来する展開は良いのですが、両世界での移動描写は軽く、

移動が制限されている割には区別化できてないように感じます。

ラストも脈絡のない唐突なやっつけ展開で何がなにやら、

未来予測(ブレス)なる単語も出てきますが説明がありません。


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内世界編(琴良・龍護)

内容の薄い物語でした。


尾上龍護を中心に伏線が語られ、やっと少しだけ世界が見えた気がします。

※スフィア化については未だに何が原因で起こったかが書かれていませんし、

治安管理局による人物マークも目的が晒されていないので全く意味がわかりません。

要所で新展開が見られ、晒された伏線の上に更に伏線が追記される展開、しかし描写が中途半端・・・

後半に全てのすっきりとした説明、展開がある事を期待したいのですが、現段階でかなり無理げな雰囲気が、

辻占リョーコ、辻占八代、道明寺さくらの謎でドーム内の異常さには拍車(勢い)がかかりましたし、

十丸・梗香の謎追記で彼らがいったいどのような立位置なのかは全くわからなくなりました。

このシナリオは、多分、タイムクェイクの影響でしょう、という曖昧表現で強引に完結。

全体シナリオを重視してるのかもしれませんが、一物語としてはかなりレベルが落ちたのではないでしょうか、

笑えるテキストが無く、繰り返される単調な日常描写は読んでいて面白くありませんでした。

場面展開が少なく、世界を舞台としている割にお米屋の二階という小さな舞台で世界が纏まってしまっています。

もう少し変化をつけていただきたかったです。


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内世界編(さくら・八代)

面白い物語でした。


辻占八代の現在に至るまでのいきさつから物語が始まり、キャラクターの特徴が掴み易かったです。


話の展開としては、このシナリオの主人公である八代が先にシナリオの筋を考えて行動するので、

わかりやすくて良いです、しかし八代の言動や考えには意味のないものも含まれていて、

1/3の内世界通貨単位を何故か良しとしなかったり、断られているのに諦めない等、

主人公の八代は単なる変人ととられかねない描写が多数あります。

先を考えて行動する文体はわかりやすく良いのですが、

後半、シナリオでは想定外の動物?も出てきて。

前半で作られてきた緊張感が崩壊したように感じました。後半は中途半端です。

さくらの透明になれる、おお食い設定もどういったら(理由付けしたら)よいのか、

個性がかなり強いので、キャラクターとしては立っているのは好みなのですが。

なくてもさしささえないような…。

背景等の絵でカットできる部分まで文章で中途半端に描写しているため、

全体的に蛇足感をうける事が多かったです。

後半の個性も尺伸ばしのために入れたように感じたのですがー、

さくらについては突っ込み所が多すぎて触れません。


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収束編

綺麗にまとまっていたと思います。


十丸、梗香、リョーコ、八代、さくら、茉莉、琴良、龍護、由梨子、千道、ヴァレンティナ等全てについての関係、解がでます。

しかし時間軸が上記シナリオと交差している点は多く、事前なのか事後なのかがわかりずらく感じました。

話はウエヌスとブレス、ドームもかさなり、新たに相手に影響する感性因子も絡み物語りはどんどんどん深く複雑になってきます。

今までの全ての人物に加え更に人物が付け加えられ物語は色々な視点から収束。

一方で学舎を舞台に組み込み宿舎を使う点にはややこじつけ感も感じます。

前半とは異なりスフィア化、OLDなど頭の中で、整理しながら読まないといけない点も多く、

読み手に親切とは言えないです。もう少しきざみで入れて欲しかったです。

八代がガニメデになった時は(私は)「ぽかーん」でした、言っている事も「あれ」な人で(私にとっては)ついていけませんでした。

さくらについてと共に余りふれたくありません。琴良についても少しふれたくないです。

八代が何故あぁ変わって、十丸と梗香、がここまで芯に食い込むと言う展開は

すばらしいと思う一方でもうすこしどうにか序盤シナリオからできなかったんじゃないのか、と思えてしかたありません。



Volume7総評


前半シナリオでは複線ばかりがめだちます、

後半に解決描写があるので前半部のモヤモヤは消えるでしょう、前半部を我慢できるかどうかでしょうか

テキストは専門用語が目立ちます、理解していないと何の事かさっぱりわかりません。

音楽は良いです。雰囲気にあっていたと思います。

絵も綺麗にまとめられていたと思います。しかし、背景、イベント絵等はかなり少なかった印象があります。



                                 ▲ページトップへ

更新情報

2011/06/22
 『総合評価』の追加。

2011/06/22
 『収束編』の批評を完了。

2011/06/22
 『内世界編(八代・さくら)』の批評を完了。

2010/08/15
 『内世界編(琴良・龍護)』の批評を完了。

2010/08/12
 『内世界編(梗香・十丸)』の批評を完了。

2010/08/09
 『外世界編』の批評を完了。

2010/07/07
 『Volume7』のプレイを開始。

仕様

ジャンル:AVG(特殊群像劇スタイル)

メーカー:RococoWorks

発売日:2008/12/26

対応OS:Win2000/xp/vista

必要環境
CPU:Pentium 800MHz以上
メモリ:256MB以上
HDD:1.5GB以上

攻略可能ヒロイン数:

平均プレイ時間:時間

販売価格:9240円

発売中

評価点数

総合判定:60/100 

シナリオ:50/100
音楽  :55/100
テキスト:55/100
CG   :58/100
システム:80/100


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