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One

             
あらすじ

1998年、冬。

普通の学生であったオレの中に、不意にもうひとつの世界が生まれる。

それはしんしんと積もる雪のように、ゆっくりと日常を埋(うず)めてゆく。

そのときになって初めて、気づいたこと。

繰り返す日常の中にある変わりないもの。

いつでもそこにある見慣れた風景。

好きだったことさえ気づかなかった、大好きな人の温もり。

すべてが自分をこの世界に繋ぎ止めていてくれるものとして存在している。


その絆を、そして大切な人を、初めて求めようとした瞬間だった。

時は巡り、やがて季節は陽光に輝きだす。

そのときオレはどんな世界に立ち、そして誰がこの手を握ってくれているのだろうか。



引用(OHP)



ONEという作品について


Oneは抽象系(わかりづらい系)・世界系(大風呂敷)の原点だといえるのではないでしょうか、

取り方によって現実への風刺が垣間見え、些細な描写ですら想像力を掻き立てられます。

語られない事が強みであり、明確にするとあっという間に世界が狭まってしまう。

ノストラダムスの預言書のような物語とかってに思っています。




長森瑞佳シナリオ

<書きなぐり>

永遠の盟約、子供の頃からの変わらない関係、変わっていく状況、変わりたくない自分。

自己嫌悪、葛藤、弱さ、見え隠れする不安、無気力な自分、深層意識、

曖昧だからこそ世界は広がり、人により考え方が違うからこそ深くなる。

解釈の押し付けなどは端から論外で、読み手の数だけ物語りがある。

折原浩平は共感できそうでできない、全くタイプの違う人間だと感じた。

瑞佳の浩平に対する愛情も相当変わっている物だと感じる。

軽い物語と考えるのは自由だけど、どうしてもそうは取りたくないし思いたくない。

世界は広すぎて曖昧で、共感できるようで共感できない。

今の幸せだけを保とうとするのは間違っているのではないか、

身の周りに永遠等ないと薄々感じつつも、今の居心地の良い状況が変わる事を認めたくない。

なれた水から出ることは苦しいけれど、出なければ何も始まらない。

勇気を出して今の状況を変え一歩前に進もう。

そうすれば新しい幸せがきっと見つかるから?


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七瀬留美シナリオ

<書きなぐり>

なりたい者になるために只管(ひたすら)努力する。

どれだけ険(けわ)しくても、諦めなければきっとなれる

たとえ理解者が消えてしまったとしても、自身が見てるから、


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椎名繭シナリオ

<書きなぐり>

一人立ちをするためには勇気とちょっとしたきっかけが必要、

周りを信じ、ひたすら前を向いて頑張る、見守ってくれる人がいるうちに。

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上月澪シナリオ

<書きなぐり>

絶望的な状況を自分を騙す事で乗り越える。

スケッチブックを持つ事で澪は自分を変えれると思った。

乗り越えるためにした自分騙しが大人になるにつれ信じられなくなった時、

この世界は不協和音を奏で崩壊、全ての事が曖昧になってしまう。

主人公が絶望しかけた時に澪が印してくれたもう一つの永遠の形。

永遠なんて物はないと達観していた折原に波紋が広がる。

澪という例外が喰いこむことでこの世界は再生を始め、

浩平は強く立ち直る、澪がいれば乗り越えていける、どんな状況でも、

二人が望むならきっと。


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氷上シュン シナリオ

<書きなぐり>

氷上は主人公の分身のような存在。

彼は人との係わり合いを避け、なるべく影響を与えないように動く、

彼は全く別の世界を生きる者の様に感じた。

何故彼が折原に興味を持ち接してきたのか、描写が少なくどう取ればよいのかがわからない。

仕方が無いので折原についての殆ど無いに等しいテキストから状況を整理してみる。

表現があまりに少ないために今回は同ライターのMoonとかってに絡め私的解釈。

折原は小さい頃は母子家庭で育ち、幼い頃の妹の入院をきっかけに、母は気を病んで宗教に、

自身も幼き日の妹の死から現実を拒否し、現状から気を病んでしまっているように思える。

自分の立場から目を背けることが心を保つためには必要で、

ただ落ち着ける自己世界だけが絶望による自我崩壊から守っていた。

偽りの立場で世界に舞い戻った折原は自己の思い通りに生活を始める。

しかし、年を取り現状が嫌にでも見えるようになってしまった時、浩平の心は不協和音を奏でる?

現実の立場を受け入れた上でこの世界に舞い戻るのか、このまま崩壊するのかのきつい選択、

氷上シュン自身も体の病気から現実と崩壊の狭間で彷徨っていた。

そんな彼は浩平に出会った事により生きる価値を見出し前者を選択。

自身と同じように折原にもっと現実を生きて欲しい、絶望の中にも幸せはあると言う思いを伝える氷上。

氷上は志半ばで果ててはしまうものの浩平に大きな影響を与えた。

浩平が現実への絶望を打ち負かし生き続けている事は、氷上の思いが通じたからだと思いたい。

友情は永遠となり、浩平は氷上の思いと共に生き続ける?

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川名みさきシナリオ

<書きなぐり>

身近な存在だった者は知らぬ間に成長し旅立ってしまう。

自分の前から離れてしまう事等考えもしなかった。

こんな日常が永遠に続くと思っていた。

だからこそ、今しかできない思い出を――。


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里村茜シナリオ

<書きなぐり>

約束を信じただ待ち続ける。

待たされると思うより、自身で待っていると言えるように、

明るい自分を取り戻すために。

あの人がいつ帰ってきてもいいように傘をもちながら…。

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ONE総評

シナリオは曲解するまでもなく色々な意味に取れる内容になっていると思います。

いく通りもにとれてしまえるシナリオなため評価は省きます。

設定である、永遠の世界、少女、折原浩平、その他キャラへのテキストでの彫りさげがないため、

設定を後付変更・付加する事で、内容への捉え方が全く異なるものになってしまう気がしました。

意図的でやっているとしても読者の難読は避けられず、不親切に感じました。

たぶん本当にはこのシナリオは反戦平和を掲げているものなんだろなぁと勝手に思いますが…わからん、って事で邪推してみました。

音楽は良かったです。特に違和感などはなく楽しい雰囲気、神秘的な雰囲気が作れていると思います。

システムはマウスホイールなどが使えない等ありますが、今のシステムと比べるのはナンセンスですので、

評価からは省きます。

後ここの音楽がいい感じです。ここも押さえておきたい所。テーマソング



                                ▲ページトップへ

更新情報

2007/11/25
 『里村茜シナリオ』の感想を追加。

 『ONE〜輝く季節へ〜フルボイス版の総評』を追加。

2007/11/24
 『川名みさきシナリオ』の感想を追加。
2007/11/19
 『氷上シュン シナリオ』の感想を追加。

 『上月澪シナリオ』の感想を追加。

2007/11/18
 『椎名繭シナリオ』の感想を追加。

2007/11/15
 『七瀬留美シナリオ』の感想を追加。

2007/11/14
 『ONE〜輝く季節へ〜フルボイス版』のプレイを開始。

 『長森瑞佳シナリオ』の感想を追加。

仕様

ジャンル:アドベンチャー

メーカー:NEXTON

発売日:2003/1/24

対応OS:win98/Me/2000/XP

必要環境
CPU:Pentium 233MHz以上
メモリ:32MB以上
HDD:500MB以上

攻略可能ヒロイン数:5+1

平均プレイ時間:20時間

販売価格:7140円

発売中

評価点数

総合判定:73/100 

シナリオ:/100
音楽  :90/100
テキスト:70/100
CG   :60/100
システム:/100


メーカーリンク

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