main logo
TOP REVIEW BBS DIARY GALLERY LINK
              
あらすじ

■世界観

 目覚ましいテクノロジーの発展
 ロボット技術や人体をサポート・強化するパワースーツの技
術は、産業のみならず医療にも大きく貢献し、人々の暮らしに
多大な利益をもたらした。
 しかしその反面、それら最新技術を用いた犯罪もまた急増
し、時には警察だけでは対処仕切れない事件も多発していた。
 そこに現れた謎のスーパーヒーロー・レイナナ!
 人々の意志の力をエネルギーに変える夢のシステム・WDS
 (ウィルドライブシステム)を搭載したレイナナは自由自在に
空を飛び、スーパーパワーで悪と戦い、人々の笑顔を守る! 


           ■ウィルドライブ(Will Drive)

            物語の根幹を担うエネルギーシステム。
            人々の意思の力を(強力で、かつクリーンな)エネル
            ギーに変えることができる。
            条件によっては膨大なエネルギーを生み出すことがで
            きるが、扱いはデリケート。
            ミディアス社では個人が携帯可能なサイズにまで小型
            化に成功している。


■パワースーツ(Power Suit)

 強化服。
 衣服に人間の動きを補助する駆動システムが組み込
まれたもので、外見上は着ぐるみといった感じ。
 ウエットスーツのように全身を覆い、過酷な状況下
での作業を可能にしたものや、プロテクターで覆われ
た戦闘用スーツなどもある(他にも様々な用途への研
究が行われている)
 出力に比例して消費電力も増加するため。個人が携
帯できるスーツはパワーや活動時間に限界があるとさ
れてきたが、小型で強力な発電システム、ウィルドラ
イブが搭載されやことにより、スーパースーツ・レイ
ナナが誕生した。








   ■レイナナ、その正体は人気アイドル!

    ウィルドライブを搭載したレイナナは、アイドル櫻
   井玲奈の人気に呼応し爆発的なパワーを発揮する。
    (しかし。レイナナの正体が玲奈だということは、ご
   く一部の限られた者しか知らない秘密なのだ)
    玲奈は忙しいアイドル業とヒーロー活動を掛け持ち
   しながらも頑張っていくのだった。



引用(OHP)



仰木千夜シナリオ


キャラクターが生き生きとしているシナリオでした。


飛び飛びで話(選択を絶えずする作業ゲームのために)が進むため、親密になっている気が全くしないのではないのですが、

所々で散りばめられた小話を含め、楽しく読む事ができました。

千夜は年相応の少女という設定をそのまま絵にしたようなキャラクターで、

特徴を掴みやすく、あたかも特徴を全て捉えたかのような錯覚を持つ事ができました。

テキスト量は少なく、個別シナリオとしてはかなり物足りなくも感じました・・

作品の雰囲気はコミカル&軽めなので、浅薄なテキストですが違和感は感じませんでした。

彼女に対しての驚きや、意外性は主人公を介して伝えられるのですが、

主人公が感受性豊かな少年ではないためか、描写がかなりあっさり。

千夜と主人公は共にすごす期間が特別に長いわけでもなく彼らが何故惹かれあうのかわかりませんでした。

読者の預かり知らぬ所で何かしらあったのでしょうか、

千夜は最初から主人公に対し好意を持っているような描写がなされている気がするのですがその気が無いような、

グラビア・渡米エピソード以外での出来事でしか主人公へのアピールポイントがなく、今ひとつ文章が少なすぎ同調できません。

主人公から千夜への言及描写が少ない事も相まって、かなり物足りなさを感じました。


▲ページトップへ


瀬名ルリィシナリオ


キャラクターが生き生きとしているシナリオでした。


日常での些細な出来事や変化の描写が無い代わりに大きな場面展開が多数ありました。

このせいでレイナナの世界を広く浅く遠くに感じました。

現在のルリィと過去のルリィをストーリーと絡めて紹介、具体的にしていく展開は綺麗で 無駄がないと思います。

主人公が感受性豊かな少年ではないのか、あまりに反応(リアクション)が薄く

主人公視点からのルリィはとても変な子に見えます。

プールでの放電、オフィスでの放電、出張先での放電、―――(割愛)での放電、

日常生活にかなりの支障をきたしそうな能力ですね。

キャラクターとしてはかわいく描写されていくのですが、少し考えると結構切実かも

作中後半には"ナイトメア"という反則さながらの兵器で悪役が主人公グループを攻撃してくるのですが、

対処や反応がどこか優しく、昔のアニメ・漫画のノリをふと思い出し懐かしく感じました。

きっと主人公グループ及び悪役らが真剣に残虐・殺戮の限りを尽くしたなら世界は数日で滅ぶのでしょうね。

テキストでの表現は薄く、物足りなさは感じるものの 作品の文体・絵・雰囲気・展開 が纏まっていて

楽しく読むことができました。


▲ページトップへ


根良有美シナリオ


締り(はっきりしない)のないシナリオでした


主人公にとって有美は自身を支える大きな存在だということ事、

その事を意識し、大事にしようとした結果変化が生じた。という展開は納得できるものです。

けれど、恋中になるまでの過程を殆ど省略し、きっかけ一本で終着する事には、

論理の飛躍(強引さ)を感じずにはいられません、

有美と共に過ごした過去の回想、現在の補助描写などはありましたが、内容がかなり薄く、

このテキストだけでは有美は腐れ縁の良き理解者と言ったもの位にしか捉えられません。

ですので、後半の展開は主人公の一時の焦りが彼を突き動かし有美に迫っているだけの様に感じました。

わずか2ヶ月で焦り事に至った主人公、これから心変わりせず過ごしていけるのでしょうか、

――不安です。


▲ページトップへ


櫻井玲奈シナリオ


起伏があり面白いシナリオでした。


アイドルが本職と言う事ですが、かなり前線で戦闘に参加します。

主人公とはゆっくり仲良くなっていく描写を期待したかったのですが、展開は急でした。

悪役組織と戦うと言う一点についてはぶれが無く、少ないテキストなりに描写はできていると思います、

けれど恋への心情描写は薄く、主人公は単なるマネージャーからの視点、親近感が全く湧きません。

恋仲になるまでもお約束が目に付き感情移入ができませんでした。

シナリオはテンポ良く進むので爽快と言えば爽快です、

※バーチャー(悪役組織)が出てきてからの展開が面白かったです。


▲ページトップへ


レイナナ総評


値段に合わない作品でした


最初から最後まで、全シナリオで一貫してSTGとSLGが入り話の流れをぶった切ってきます。

本格的なSTGやSLGがしたければコンシュウマー(家庭用ゲーム機器での全年齢対象版)で沢山の種類のゲームが出ているので、

わざわざアダルトで勝負する必要は無かったのではないでしょうか、

シナリオもヒロイン毎に異なっているはずなのですが、変化が感じられず同じシナリオを何度も繰り返ししているようです。

同じSLGを同じ音声で繰り返し何度もやるはめになるとする事すら嫌になってきます。

SLGには自由度が無く、攻略するために攻略サイトを使わないといけなかったのも私的減点要因でしょうか。

絵や音楽は特徴的でよいのですが、一作品としてみるとユーザーフレンドリーな作品では無かった気がします。



                                ▲ページトップへ

更新情報

2010/06/10
 『櫻井玲奈シナリオ』の感想を追加。

 『総合点数・総評』の追加

2008/10/10
 『根良有美シナリオ』の感想を追加。

2008/10/9
 『瀬名ルリィシナリオ』の感想を追加。

2008/10/7
 『仰木千夜シナリオ』の感想を追加。

2008/9/8
 『レイナナ』のプレイ開始。

仕様

ジャンル:AVG

メーカー:PLAYM

発売日:2006/12/22

対応OS:Win2000/XP

必要環境
CPU:Pentium 800MHz以上
メモリ:128MB以上
HDD:2GB以上

攻略可能ヒロイン数:4

平均プレイ時間:15時間

販売価格:9240円

生産終了(ロットアップ済み)

評価点数

総合判定:44 /100

シナリオ:50 /100
音楽  :70 /100
テキスト:15 /100
CG   :65 /100
システム:20 /100


メーカー解散

Copyright(C)2008-2010 hihyouspace all rights reserved.                                        
inserted by 2nt system